2004.12.20 レポート 受け継がれてる?消えていく?日本伝統の年末年始行事

「しめ飾り(33.4%)」より、「クリスマス飾り(43.0%)」

実施率が高いのは・・・「年賀状」80.9%「年越しそば」75.7%「おせち料理」72.1%
実施率が低いのは・・・「書初め」3.6%「鏡開き」20.0%「お屠蘇」24.5%

「過去1年間で、あなたの家庭で行った歳時・行事はどれですか(複数回答可)」の問いに対する答で、多かったのは、1位「年賀状を書く」80.9%、2位「年越しそばを食べる」75.7%、3位「おせち料理を食べる」72.1%だった。

逆に、実施率が少なかったのは、1位「書初めをする」3.6%、2位「鏡開きをする」20.0%、3位「お屠蘇を飲む」24.5%だった。

エンタメ度の高い行事は実施率が高く、そうしたイベントをポイント的に行い、地味で粛々とした行事は敬遠される傾向にあるようだ。

行事実施に受動的な10代を除くと、ほとんどが年代が低いほど実施率が低い傾向に

年末年始行事の(対象行事は下記参照)実施率を年代別に見てみると、10代以下は50.4%と高いものの、20代で40.8%、30代43.8%、40代で48.0、50代で50.5%、60代で54.8%、70代以上で55.6%と若い年代ほど実施率が低くなっています。

これは、商業施設やエンタメ施設が年末年始も稼動するようになったことや、お正月を海外やホテルなど家以外の場所で過ごすといった行動の多様化が背景にあると推察されます。

「しめ飾り」より「Xmasの飾りつけ」の実施率が多いものの、50代以降は逆に

すでに日本の伝統文化としてすっかり定着したクリスマス。「しめ飾りをする」33.4%よりも、「Xmasのツリーやリース飾りを飾る」42.9%が上回っています。ただし50代からは逆転して「しめ飾り」が優勢に(データ参照)。この理由としては、子離れの時期というのも推察されますが、50代をボーダーとして伝統行事に対する「意識の溝」の存在があるともいえそうです。

調査概要

調査実施サイトAQUTNET(ソフトバンクパブリッシング社運営)
調査対象者AQUTNETモニター会員(10~70代以上男女)
調査期間2004年1月~3月
回答者数5,919
質問項目1. 朝食・夕食事情(誰と、どこで、何を食べている?)
2. 日頃の家族間コミュニケーション(話す、電話、メールなど)
3. 老後、一緒に過ごしたい人
4. 自分のお葬式/お墓
5. 過去1年間で行なった家庭内歳時・行事