2006.06.15 レポート 「もらえる父さんVSもらえない父さん」 幸せ格差は、家族と食卓を囲む頻度にあり

~家庭での年間行事実施状況調査より~

父の日に贈り物をされる男性は、家族と一緒に食事している率が高い

3年連続「家庭での年中行事実施状況」をWEBアンケート調査で実施

10代~60代以上 男女 6,900人の実態を分析

マーケティング会社(株)ウエーブプラネット(東京都千代田区、代表取締役 ツノダ フミコ)では、毎年「家庭での年間行事実施状況」を中心にした生活実態アンケートを実施しております。今回の調査結果からの最新の傾向や特徴につきましては、行事や歳時のタイミングごとに随時ご紹介してまいります。

まず第2回目の今回は「父の日」に関する調査結果です。

「父の日に贈り物する」のは37.8%で、今年も「母の日」49.8%、「節分の豆まき」39.5%、「土用の鰻」39.3%を下回る結果に。

一昨年、昨年と、「母の日」には完敗、「鰻」「豆まき」にも惜敗してきた「父の日」であったが、残念ながら今年の行動実施率も同様の結果に終わり、依然として家庭内での「母優位感」と「父不在感」の傾向が続いていると推察される。

「贈る」実施率が高いのは、子供の有無にかかわらず、20~30代女性。子供のいる人にとっての「父」=「夫」で、子供のいない人にとっての「父」=「親」。

性別世代別に見てみると、特に20代30代女性の実施率が高く、20代子供あり72.5%、30代子供あり59.9%、20代子供なし43.5%、30代子供なし48.6%が実施しており、40代以降では年齢が高まるにつれ、実施率は低下していく傾向があった。

また30代男性に注目してみると、子供のいる30代男性の実施率が53.8%と高率である一方で、子供のいない30代男性の実施率は25.5%であることから、子供のいる世帯では家族イベントとして、妻が夫を対象として「父の日」を行い、子供のいない人は自分の親を対象にしていることが伺える。

「父の日」に贈り物をされるパパは、贈り物をされないパパに比べて、家族とともに食事する率が高く、食生活への満足度が高い。(30代子供あり男性比較)

「父の日に贈り物をされる」30代子供あり男性と「父の日に贈り物をされない」30代子供あり男性の生活背景を比較すると、贈り物をされる男性の方が、朝食も夕食も、家で、配偶者や子供と一緒に食事をしている率が高いことから、普段から家族間コミュニケーションが比較的密接であると推測される。

また、「普段の食生活」への満足度も「非常に高い」と答える率が高く、家族との日々の暮らしへの満足度が比較的高いことが垣間見えた。

父の日に贈り物をされるか(するか)否かは、家庭における「食生活」や「コミュニケーション」を通じて「父親と家族がどれだけ同じ時間を共有し、通じ合っているか」が鍵のひとつになっていると思われる。

「父の日に贈り物をされる」30代子供あり男性「父の日に贈り物をされない」30代子供あり男性
朝食を主に家で食べる92.7%87.1%
朝食を配偶者(パートナー)と一緒に食べる68.2%53.6%
朝食を子供と一緒に食べる62.0%54.1%
夕食を主に家で食べる94.3%88.9%
夕食を配偶者(パートナー)と一緒に食べる79.2%69.9%
夕食を子供と一緒に食べる68.9%66.8%
普段の食生活全般の満足度「非常に満足している」
(5段階のトップボックス)
35.6%24.2%

調査概要

調査実施サイトAQUTNET(ソフトバンクパブリッシング社運営)
調査対象者10代~60代以上の男女
調査期間2006年2月~3月
回答者数6,900件