2013.11.05 セミナー 京都大学サマーデザインスクール2013

セミナー

7年後に生まれる情報サービス:企業と顧客の新しい関係性を考える

今年4月にクライアント企業の有志の方々にご参加いただき実施したワークショップで生まれた「ペルソナ11」を連れて、先日「京都大学サマーデザインスクール2013」に参加してきました。「京都大学サマ―デザインスクール」は、9月25日(水)~27日(金)の3日間集中で行われたデザイン・ワークショップです。

プロダクトデザインやグラフィックデザインだけでなく、社会のシステムやアーキテクチャのデザインをも含み、様々な専門性を持つ受講者と講師陣がそれぞれのテーマに分かれ、社会の実問題に挑みます。

「ペルソナ11」を登場させていただいたのは、京都大学経営管理大学院の山内先生と、NTTデータさん実施のテーマ「7年後に生まれる情報サービス:企業と顧客の新しい関係性を考える」。

数年後の将来を想定し、現状の理解を踏まえながらも、未来を見据えたデザインを考えることを目標に、ただ突拍子もないアイデアではなく、ペルソナ、技術予測を元にしつつ、またそれらを実際に自分たちで体験することにより、身近な対象としてデザインすることを目標に3日間取り組みました。

まずは7年後に生まれる商品・サービスを考えるためのファーストステップとして、2020年の社会と人々の暮らしをイメージする際に、「ペルソナ11」の中から2名を紹介。それを刺激材に、参加者で新たなペルソナを描くところから始めました。

ここで描かれた人物が暮らす2020年の社会を粘土で表現したのがセカンドステップ。手を動かしながら、ペルソナイメージを深めていくにつれ、初めに描いた未来ペルソナには、感情の起伏(特に不安感や満たされない思いなど)が描かれていないという気付きがありました。

そこで敢えて、このペルソナが秘めているだろうダークサイドに着目し、ハッピーな部分だけでなく負の感情までイメージすることで、よりリアリティのあるペルソナへ深堀りを進められました。この行程を経て、ペルソナの未充足部分の解消を考えたことで、新たな商品・サービスがいくつも発案できました。

最後に、その商品・サービスのプロモーションビデオを作成するところまで展開し、練り込んだペルソナと、主人公が暮らす2020年の社会を表現した粘土とビデオで、最終日に参加者全員へプレゼン致しました。

今回の経験から、未来ペルソナにおける新たな視点や活用法、展開法もいくつか見出せたと感じています。今後も引き続き、「ペルソナ11」の発展プランを計画中ですので、新たなお知らせも楽しみにしていてください。

主催
京都大学 デザイン学大学院連携プログラム/京都大学大学院 情報学研究科/京都大学 経営管理大学院
関連リンク
京都大学 デザイン学大学院連携プログラム 京都大学大学院 情報学研究科/京都大学 経営管理大学院 京都大学サマーデザインスクール2013